季節の野菜ごよみ
野菜の見方がほんの少し変わる、日本の四季と野菜にまつわるちょっといい話
2018年3月30日(金)
健康を守り、邪気を祓う
端午の節句の菖蒲(しょうぶ)とよもぎ
食べて飾って、菖蒲とよもぎで厄祓い

もうすぐ端午の節句、青空に鯉のぼりが悠々と泳ぐ姿が見られる季節になりました。
端午の節句の風習というと、鯉のぼりの他にちまき、かしわ餅、菖蒲湯が知られていますが、古くは菖蒲やよもぎを束にして玄関の軒につるす「軒菖蒲」や、菖蒲の根を入れた「菖蒲酒」を飲む習慣もありました。
菖蒲やよもぎには魔除けや厄払いの力があると考えられており、それらを食べたり、飾ったりしてけがれや災厄(さいやく)を祓ったのです。

強い香りと薬効成分で健康に

なぜ、菖蒲やよもぎに災厄を祓う力があると考えられていたのでしょうか。
諸説ありますが、菖蒲もよもぎも香りが強いことから、香気を嫌う魔物を祓う力があるとされていた、と言われています。
(昔話には「鬼に襲われた猟師が、よもぎの原っぱと菖蒲の茂みに逃げ込んだら、鬼がよもぎを炎に、菖蒲を剣に見間違えて逃げ出した」というお話しもあります)
今では菖蒲湯には体を温め血行を促す作用があり、よもぎには漢方薬としても使われるほど多彩な薬効成分が含まれていることが分かっています。
縁起がよく体にもうれしい菖蒲とよもぎ。今年の端午の節句は、子どもの健やかな成長と大人の健康な毎日を願って、家族みんなで手作りのよもぎ餅を味わうのも良いかもしれませんね。
手作りよもぎ餅には、みかさの『よもぎパウダー』!お餅の他にも様々なお料理に手軽にお使いいただけます。

