清らかに咲くれんこんの花を訪ねて。 夏の岩国においでませ!

各地が次々に梅雨明けを迎え、夏本番に向かうこの時期。七十二候※では、7月12日から17日までを、「蓮始めて開く(はす はじめて ひらく)」といいます。文字通り、蓮の花が咲き始める頃という意味。
※七十二候
季節の移ろいを、気象の動きや動植物の変化で表現した暦
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」という言葉がある通り、池の中からすっと伸びた茎の先に咲く、清らかな花には神々しさを感じますね。
ぜひその美しい姿を愛でようと、出かけたけれど開いた姿が見られなかった、そんな方も多いのでは?
蓮の花は寿命が4日間程度と短い、とてもはかない花。1日の中でも早朝に咲き昼頃には閉じ始めてしまうため、その姿を愛でるならぜひ早起きしてお出かけを。


清らかな花とイメージが一致しない方も多いかもしれませんが、蓮の花の下にはこの後、蓮の根っこ“蓮根”(れんこん)が育っていきます。
れんこんを栽培する畑は「蓮田(はすだ)」と呼ばれます。蓮の花の名所というと庭園や公園などを想像されるかもしれませんが、広大な蓮田に可憐に咲き誇る風景も、見ごたえがあり素晴らしいものです。
みかさの『れんこんパウダー』や『乾燥野菜 れんこん』の原料、岩国れんこんは全国有数の名産地、山口県岩国市で栽培されています(三笠産業も山口県にあります!)。
中でも有名なのが「尾津の蓮田」。JR南岩国駅の東側に、およそ200ヘクタールにわたって広がる広大な蓮田は、未来に残したい日本の花風景「池坊(いけのぼう)花(はな)逍遥(しょうよう)100選」に認定されています。
どこまでも続くような、見渡す限りに広がるレンコン畑は全国でも珍しく、なかなかの絶景。
8月上旬にかけて緑色の大きな葉が生い茂り、きれいな白やピンクの花を咲かせます。
初夏のお出かけに、尾津の蓮田の美しい花景色を見に、山口県に遊びに来てみませんか。



皆さんは“れんこんの穴の数”を数えたことはありますか?一般のれんこんは穴が8つですが、岩国れんこんは穴が9つある、ちょっと珍しいれんこん。
その栽培は、文化8(1811)年に藩営として始まったとされており、岩国藩主「吉川家」の家紋が蛇の目九曜の紋で、紋の形とれんこんの穴の数が同じ9つということが、藩主を喜ばせたと言われています。
岩国れんこんと、一般に栽培されているれんこんは、例えばジャガイモで言うと「男爵」と「メークイン」ほどの違いがある別々の品種。
岩国れんこんは肉厚で柔らかく、しゃきしゃきした歯触りがあり、かじると糸を引くコシのある粘りが特長。クセがなく味の良さも格別です!
岩国れんこんの旬は冬。生鮮品が手に入るのはまだまだ先ですが、新鮮な岩国れんこんを原料にした、みかさの『れんこんパウダー』と『乾燥野菜 れんこん』なら、いつでも手軽に食べられます。
見て美しい、食べて美味しい岩国れんこん。今年の夏は、れんこんを大満喫してはいかがでしょうか。
〈岩国れんこんについての参考・写真〉
岩国市観光振興課ホームページ、おいでませ山口写真館
